(港湾労災防止協会)

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港湾貨物運送事業労働災害防止協会

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死亡災害の急増に対する緊急の労働災害防止対策について(要請)

死亡災害の急増に対する緊急の労働災害防止対策について(要請)

 

                                                                   港災防発164号
                                                         平成31年1月24日
 
 港湾貨物運送事業労働災害防止協会
   各 総 支 部 長    殿
 
                                                港湾貨物運送事業労働災害防止協会
                                          会  長   藤 木 幸 夫
 
            死亡災害の急増に対する緊急の労働災害防止対策について(要請)
                
 平成30年度を初年度とする第13次労働災害防止計画においては死亡災害の撲滅を目指すことを目標の一つに掲げていますが、今年に入ってから、すでに死亡災害が3件連続して発生いたしました。これは、昨年1年間と同じ数の死亡災害がごく短い期間に発生したという事態であり、極めて憂慮すべきものであります。
死亡災害の詳細な原因は調査中ですが、①ガントリークレーンに吊り上げられたコンテナが振れ、既積みのコンテナとの間にはさまれた災害、②石炭の荷揚げ作業中に船艙内でブル・ドーザ-と船壁の間にはさまれた災害、③RORO船内でコンテナを積んだシャーシーを誘導中に既積みのシャーシーとの間にはさまれた災害が発生しています。 
いずれも「はさまれ・巻き込まれ」災害で、クレーンや荷役運搬機械等の運転の際に荷の状況の確認が不十分であったこと、接触防止のための退避の徹底がされていなかったこと、作業指揮者の安全確保についての管理が適切でなかったことが指摘されます。
 また、最近の各年の死亡災害をみますと、「はさまれ・巻き込まれ」災害とともに「墜落・転落」災害や「おぼれ」災害が多く発生しており、これらの災害が発生するおそれは依然として大きいものがあります。
 つきましては、これ以上の死亡災害の発生を防止するため、絶対的な安全は存在しないことを改めて認識し、過去の安全対策を過信することなく、機械や荷とのはさまれ災害防止対策と高所からの墜落・転落防止対策の徹底、適切な作業指揮の履行、安全確認の徹底等が行われるよう、下記の事項を重点に労働災害防止活動の取組みの強化をお願いします。
       
                                                                  記
 
1 重篤災害防止のための総決起集会の開催
各総支部においては、全会員を集めて緊急の重篤災害防止のための安全総決起集会(別添次第(例)参照)を開催し、下記の重点取組事項を確認し、会員事業場の安全活動の一層の活性化を図ること。
実施に当たっては、所轄労働局・労働基準監督署の協力を仰ぐこと。
また、総支部で開催することが困難な場合には、支部単位で開催すること。
2 重点取組事項
(1)経営トップ等による特別巡視(パトロール)等の実施
(2)各職場、作業場において、安全に作業するよう環境を整えても、作業者自身が危険を認識して作業に当たらなければ事故は防げないことに留意しつつ、安全最優先を念頭に安全衛生総点検を実施し、必要な対策を実施すること。
(3)作業の実施に当たって、次の事項が実施されるよう必要な措置を取ること。
ア 作業の開始時に作業者全員の参加によるKY(危険予知)活動の実施と安全ポイントの指差唱和
イ 荷役運搬機械等の運転等に際しては、周囲の状況、作業時の退避状況等の安全確認を徹底すること。また、機械等と作業者の導線が交差することのないよう配慮すること。
ウ 墜落・転落のおそれのある場所での手すりの設置や親綱の設置と安全帯の使用の励行
エ 岸壁と本船間の通行設備の設置の励行と海際の作業における救命胴衣の着用の徹底
オ 船内荷役作業主任者や沿岸荷役主任者の選任を適切に行い、作業手順の遵守、作業間の調整、退避状況の確認、保護具の使用状況の監視等その職務を確実に行わせること。
 
平成31年における死亡災害の発生状況(平成31年1月28日現在)