指差呼称運動実施要領
港湾労災防止協会
指差呼称運動実施要領
(昭和63年10月 1日制定)
(令和 3年 3月11日改正)
1 運動の趣旨
港湾貨物運送事業における労働災害は、長期的には着実に減少しているが、い
まだ重篤災害、休業災害ともに、あとを絶たない状況である。
また、これらの労働災害の中には、その原因の一つにヒューマンエラーが関連
する災害もみられる。
このヒューマンエラーを未然に防止し、作業を正確、安全に実施する手法とし
て指差呼称が工夫され、大きな効果を挙げており、多くの産業、企業に普及しつ
つある。
港湾貨物運送事業においても、昭和63年10月1日から労働災害の減少を図るた
めに本運動を展開し、指差呼称の導入及びその普及・定着を図ってきたところで
あるが、いまだその定着が十分には進んでいない状況にある。
このため、指差呼称運動実施要領を改正し、指差呼称運動の一層の定着化を推
進することとする。
2 運動の目標
始業時、終業時及び作業の要所要所における指差呼称の定着
3 スローガン
「全員参加で指差呼称」
4 実施者
港湾労災防止協会 本部、総支部、支部、会員事業場
5 実施事項
(1)指差呼称定着推進委員会の設置
本部に、推進委員会を設置し、定着化の目標及び活動方針を設定する。
(2)指差呼称強調期間の設定
毎年6月を指差呼称強調期間とし、重点的に指差呼称の定着に取り組むと
ともに、集中的に広報・啓発等を実施する。
(3)指差呼称指導員の選任と指差呼称指導員による定着化の推進
会員事業場は、指差呼称運動を推進するために指差呼称指導員を選任し、指
差呼称の定着化を図る。
(4)指差呼称の定着を主眼とする研修会等の開催
本部及び各総支部において、指差呼称指導員の育成及び指差呼称の定着を主
眼とする研修会を開催する。また、全国港湾労働災害防止大会において、指差
呼称のモデル演練を行う。
(5)港湾安全パトロール実施時における指差呼称の定着状況の確認及び指導
各総支部・支部において実施する港湾安全パトロール等において、指差呼称
の定着化の状況を確認し、必要に応じて支援・指導を実施する。
(6)定着化推進のための資料及び用品の配布
本部において、指差呼称の定着が図られた事例等を掲載した資料集及び普及
啓発のための用品を作成し、配布する。